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金属部品の表面処理として広く利用されている亜鉛めっきでは、仕上げとしてクロメート処理が行われます。
その中でもユニクロめっきや光沢クロメートは、美しい青白色の外観と手頃なコストで多くの現場で採用されています。
本記事では、ユニクロめっきと光沢クロメートの関係性やクロメート処理の基礎知識、各種後処理との違いを分かりやすく説明します。
この記事を読んでいただきたい方
機械部品やネジなどの表面処理選定を担当している設計者や資材調達者におすすめです。
ユニクロめっきと光沢クロメートの違いや、クロメート処理の用途別選び方を知りたい方に役立ちます。
この記事を読むとわかること
ユニクロめっきと光沢クロメートの言葉の定義や関係性が正しく理解できます。
クロメート処理の目的や代表的な種類ごとの耐食性・外観の違いが把握できます。
環境規制に伴う三価クロメートへの変化と、適切な表面処理の選び方が分かります。
クロメート処理の基礎知識と目的
クロメート処理とは、鉄鋼製品などに亜鉛めっきを施した後に仕上げとして行う化成処理のことです。
亜鉛めっき単体では空気中の酸素や水分と反応しやすく、すぐに白い錆が発生してしまいます。
そこでクロメート被膜を表面に形成することで、亜鉛の自己犠牲防食作用を補い耐食性を大幅に向上させます。
クロメート処理は被膜の厚みや成分によって、外観の色合いや防錆性能が大きく変化します。
用途に応じて適切な処理方法を選択することが、製品の品質やコスト管理において極めて重要です。
クロメート処理の主な種類と特徴比較
代表的なクロメート処理の種類と、それぞれの外観および性能の特徴を下表にまとめました。
| 処理の種類 | 外観・色合い | 耐食性(白錆発生時間) | 主な用途・特徴 |
| ユニクロ(光沢クロメート) | 青白色(シルバー感のある青) | やや低い(数時間〜数十時間) | 美しい外観、装飾性重視の屋内部品 |
| 有色クロメート(黄クロメート) | 虹色・黄色 | 高い(百時間以上) | 耐食性重視の自動車部品や建築金物 |
| 黒色クロメート | 黒色 | 中程度〜高い | 反射防止や黒色の意匠性が求められる製品 |
| グリーンクロメート | 濃緑色・オリーブ色 | 非常に高い | 厳しい環境下で使用される大型構造物・軍用規格 |
ユニクロめっきと光沢クロメートの定義と特徴
ユニクロめっきと光沢クロメートは、実質的に同じ処理方法を指す言葉です。
元々はアメリカの企業が開発した商品名がユニクロであり、一般的な処理名として光沢クロメートと呼ばれています。
亜鉛めっきの表面に薄いクロメート被膜を形成し、少し青みがかったシルバーの光沢に仕上げます。
美しい金属光沢が得られるため、見た目の清潔感や装飾性が求められる部品に多く採用されています。
室内で使用される事務機器のネジやボルト、電子機器の筐体内部品などで広く普及しています。
耐食性は有色クロメートと比較するとやや控えめですが、価格が安価である点も大きな魅力です。
屋内環境での使用であれば十分な防錆性能を発揮するため、コストパフォーマンスに優れた表面処理と言えます。
環境規制と三価クロメートへの移行
かつてのクロメート処理では、人体や環境に有害な六価クロムが主成分として使用されていました。
しかし世界的な有害物質規制の強化に伴い、安全な三価クロムを使用した三価クロメートへの置き換えが急速に進みました。
現在では製造現場の主流が三価クロメート処理となっています。
従来の六価ユニクロと同等の青白色外観を持つ処理は、三価光沢クロメートや三価ユニクロと呼ばれます。
三価化の技術進歩により、現在では六価時代よりも耐食性に優れた被膜を形成できるようになっています。
環境対応が必要な製品には、RoHS指令などに適合した三価クロメート処理を指定することが必須です。
図面や指示書に記載する際は、三価処理であることを明記することで調達時のトラブルを防ぐことができます。
各種クロメート処理の比較と選び方
製品の設置環境や用途に合わせて適切なクロメート処理を選ぶことが大切です。
屋内で使用し見た目の綺麗さを優先したい場合は、ユニクロ(光沢クロメート)が最適な選択肢となります。
屋外や湿気の多い環境で高い防錆力が求められる場合は、有色クロメートや黒色クロメートの採用を検討します。
また、光の反射を抑えたい光学機器パーツやデザイン上の指定がある場合は黒色クロメートが適しています。
使用環境の湿度や塩分、要求される耐用年数、コストとの兼ね合いを総合的に判断して選定を行うことが推奨されます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ユニクロめっきと光沢クロメートは別物ですか?
A1. 実質的には同じ処理を指します。ユニクロは元々の商品名であり、処理技術の名称としては光沢クロメートと呼ばれます。
Q2. ユニクロめっきは屋外で使用しても問題ありませんか?
A2. 耐食性が比較的低いため、雨風にさらされる屋外での使用には向きません。屋外用途には有色クロメートや溶融亜鉛めっきが適しています。
Q3. 三価ユニクロと六価ユニクロの見分け方はありますか?
A3. 外観のみで判断することは非常に困難です。試薬を用いた分析や、めっき業者からの証明書発行によって確認するのが確実です。
Q4. クロメート処理を行わない亜鉛めっきは可能ですか?
A4. 施工自体は可能ですが、非常に錆びやすいため一般的ではありません。保護被膜としてクロメート処理を施すのが基本です。
Q5. ユニクロめっきの上の塗装は密着しますか?
A5. クロメート被膜があるため直接の塗装は剥がれやすい傾向があります。適切な脱脂や下地処理を行うことが推奨されます。
Q6. シルバー色にしたい場合はどの処理を選べばよいですか?
A6. 青白色の美しい銀色に仕上がる光沢クロメート(ユニクロ)または三価光沢クロメートを選ぶのが一般的です。
Q7. RoHS指令に対応するためにはどうすればよいですか?
A7. 六価クロムを含まない三価クロメート(三価ユニクロ等)を指定し、めっき業者からRoHS対応証明書を取得してください。
まとめ
ユニクロめっきと光沢クロメートは、亜鉛めっき後の青白色の仕上がりを持つ同等の後処理技術です。
美しい金属光沢と優れたコストパフォーマンスにより、屋内用部品やネジ類に幅広く採用されています。
近年では環境対応として三価クロメートへの切り替えが完了しており、耐食性能も向上しています。
用途や使用環境に合わせて適切なクロメート処理を選択し、製品の品質と耐久性を確保していきましょう。
当社の三価ユニクロを施した製品事例

SS400産業機械プレートへの亜鉛めっき(3価ユニクロ)
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- 株式会社旭鍍金工業所 代表取締役
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株式会社旭鍍金工業所は八尾市に工場を構え、メッキやアルマイトなどの各種表面処理を承っております。昭和22年の創業以来、各種表面処理にこだわり技術向上に努めてまいりました。
業務内容はニッケルめっき、装飾クロムめっき、3価クロムめっき、スズコバルトめっき、無電解ニッケルメッキ、硬質クロム、電着塗装、アルマイト、化成処理(サーテック650)、スズめっき、亜鉛めっき、3価ユニクロ、クロメートなど、表面処理全般にわたり、様々なニーズにお応えいたします。
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