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ユニクロめっき(光沢クロメート)とは?クロメート処理との関係性と用途別の選び方

ユニクロめっきは、金属部品の防錆や外観向上を目的として広く使われている表面処理の一つです。

一方で、「クロメート処理」という言葉も頻繁に使われるため、両者の違いや関係が分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ユニクロとクロメートの違いを、基本的な仕組み・特徴・注意点・用途別の使い分けまでを分かりやすく解説します。

ユニクロめっき(光沢クロメート)とクロメート処理との関係

「ユニクロめっき」とは、電気亜鉛めっきを施した後に光沢クロメート処理を行った表面処理のことを指します。仕上がりは青みがかった銀白色で外観が良く、組立時の作業性が高いことに加え、導電性があるなど、全体的に汎用性が高いことから多くの金属部品に採用されています。

「クロメート処理」とは、亜鉛めっき後に行う化成処理の総称であり、ユニクロめっきはその中の一種です。
クロメート処理には、光沢クロメートの他に「有色クロメート」や「黒色クロメート」など複数の種類があり、仕上がりの色や耐食性が異なります。
また、ユニクロめっきは「三価ユニクロ」「光沢クロメート」などと呼ばれることもあり、呼称が混在しやすい点も特徴です。

ユニクロめっき(光沢クロメート)の特徴

ここでは、ユニクロめっき(光沢クロメート)の特徴についてまとめています。
ユニクロめっき(光沢クロメート)は、有色クロメートや黒色クロメートと比べることで、その特性や位置づけがより分かりやすくなります。

外観(仕上がりの色)

ユニクロめっき(光沢クロメート)・有色クロメート・黒色クロメートは、それぞれ仕上がりの色調が異なり、外観設計の考え方によって使い分けられます。

ユニクロめっきは、青みがかった銀白色の光沢のある仕上がりが特徴です。この色調はシンプルで幅広い用途・外観設計に馴染みやすく、建築金物や機械部品でも多く採用されています。比較すると、有色クロメートは黄金色や虹色など多彩な色調になり、耐食性を意識した装飾的な仕上げとして用いられます。黒色クロメートは黒色仕上げで、意匠性を重視する用途や反射を抑える目的で選ばれます。

こうした色調の違いは、部品の用途や意匠要件に合わせて最適な処理を選択する際の判断材料になります。

防錆性能(耐食性)

ユニクロめっきでは、亜鉛めっきにクロメート被膜を付与することで耐食性を確保していますが、他のクロメート処理と比較すると耐食性能はやや低めです。

クロメート処理全体の耐食性は、
「光沢クロメート(ユニクロ)<有色クロメート<黒色クロメート」
の順で向上すると整理されています。

ユニクロめっき(光沢クロメート):標準的な耐食性・防錆性
有色クロメート:一般的にユニクロより優れた耐食性
黒色クロメート:さらに高い耐食性が期待される場合がある

つまり、最も防錆性を優先したい場合は、ユニクロより上位のクロメート処理を検討するべきという考え方になります。

膜厚・寸法性能

ユニクロめっきの被膜は比較的薄く、膜厚が主用途に影響しにくい点がメリットです。薄膜であることは寸法精度や公差への影響を抑えるため、精密部品や組立部品にも適しています。

有色クロメートや黒色クロメートでも同様にクロメート被膜が形成されますが、耐食性を高める方向へ被膜設計が変わるとユニクロよりやや厚い被膜になる傾向があり、用途によっては寸法設計との兼ね合いを確認する必要があります。

コストパフォーマンス

ユニクロめっきは、処理工程が比較的シンプルでコストが抑えられるというメリットがあります。大量生産部品や量産ニーズがある部品では、処理コストがボトルネックになることが多く、ユニクロめっきのバランスの良さはここにあります。

対して、有色・黒色クロメートは、耐食性や外観の面を強化するための処理であるため、ユニクロと比べると処理条件や液管理が若干複雑になり、企画・仕様によってはコストが高くなる場合があります。

ユニクロめっきが採用される理由

ユニクロめっきが採用される際の主な理由としては、性能とコストのバランスにあります
有色クロメートや黒色クロメートと比べると、ユニクロめっきの耐食性は多少劣りますがが、一般的な使用環境において必要十分な防錆性能を備えています。

一方で、外観がシンプルで汎用性が高く、処理コストを抑えやすい点は大きなメリットです。

そのため、過剰な耐食性や特殊な外観を必要としない部品では、「標準仕様」としてユニクロめっきが選ばれるケースが多いと言えます。外観・防錆性・コストのバランスを重視する用途において、ユニクロめっきは合理的な選択肢となっています。

ユニクロめっきを採用する際の注意点

ユニクロめっきは汎用性が高い表面処理ですが、すべての用途や環境に適しているわけではありません
ユニクロめっき使用時には、下記のような注意点が挙げられます。

耐食性は万能ではない

ユニクロめっきは標準的な防錆性能を持ちますが、有色クロメートなど耐食性を重視した処理と比較すると、防錆性能が劣る場合があります。そのため、腐食条件が厳しい用途では慎重な検討が必要です。

使用環境による影響

屋外での使用、多湿環境、長期間の使用を前提とした場合には、ユニクロめっきでは耐久性が不足するケースがあります。
こうした環境では、有色クロメートや他の防錆性に優れた表面処理が検討されることがあります。

塗装や溶接を伴う部品

ユニクロめっきは被膜が薄いため、後工程での塗装密着性への影響が出る場合があります。後工程を含めた製造プロセス全体を考慮し、表面処理を選定することが重要です。
用途や使用条件によっては、ユニクロめっき以外の表面処理を選択した方が、結果的に品質やコストの面で適切となる場合もあります。

ユニクロめっきの用途別使い分け

ユニクロめっきは、一般的な使用環境においてコストと性能のバランスを重視する用途に適しています。

◇ユニクロめっきが適している用途◇

  • ・屋内で使用される機械部品
  • ・建築金物や一般金物
  • ・量産されるねじ・ボルト・ナット類
  • ・外観とコストのバランスを重視する部品

  • これらの用途では、ユニクロめっきが持つ標準的な防錆性能と汎用性が活かされます。
  • 一方で、次のような条件では注意が必要です。
◇注意すべき・他の表面処理を検討すべき用途◇

  • ・屋外で長期間使用される部品
  • ・湿気や塩分の多い環境
  • ・高い耐久性・耐食性が求められる用途
  • ・摩耗や摺動が発生する部品
  • ・高温工程や溶接を伴う部品

    これらの条件下では、ユニクロめっきよりも耐食性に優れた有色クロメートや黒色クロメート、あるいは他の表面処理を含めて検討することが重要です。

環境・規制対応としての三価クロメートの重要性

近年では、環境負荷や作業安全性への配慮から、三価クロメート処理が亜鉛めっき後処理の主流となっています。
従来広く使用されてきた六価クロムは、発がん性を含む人体への有害性や環境汚染のリスクが指摘されており、EUのRoHS指令をはじめとする各種環境規制の対象となっています。
そのため、製品用途や輸出先によっては、六価クロムを含む表面処理が使用できないケースも増えています。

これに対して三価クロメートは、六価クロムを使用せずに耐食性や外観を確保できる処理として開発されました。環境負荷が低く、安全性にも配慮されていることから、RoHSなどの規制に対応した製品に採用しやすい点が大きな特徴です。

現在主流となっているユニクロめっきも、この三価クロメート処理を前提とした仕様が一般的であり、環境規制に対応しながら汎用的に使用できる表面処理として、多くの分野で採用され続けています。

当社の三価ユニクロを施した製品事例

SS400産業機械プレートへの亜鉛めっき(3価ユニクロ)

真鍮の端子部品に光沢スズめっきを施しました産業機械向けの異形状プレートに、3価ユニクロめっきを施しました。
表面処理の中で最もポピュラーな亜鉛めっきの中でも3価ユニクロと3価クロメートはよく比較されますが、一般に前者はコスト重視、後者は耐食性重視の場合に採用されることが多いです。

ユニクロめっきなら当社にお任せください!

①最大1,450mmサイズまで対応可能な3価ユニクロ・3価クロメートラインを保有!


当社は、最大1,450×1,050×300サイズ、最大0.5トンまでの大物・重量部品に対応可能な亜鉛めっきライン(3価ユニクロ・3価クロメート)を保有しております。さらに、近年、大物部品の電気亜鉛めっきのご相談が増えているため、幅3,000×深さ2,500×奥行600の大型電気亜鉛めっき槽を2026年に導入予定です。

②見積・納期即日回答!大阪府内最速納期の自信あり!


長年にわたり多数の大手企業様にご支持いただいている理由は、当社の対応スピードにあります。お問い合わせいただきましたら、見積・納期を、原則、即日回答いたします。数量や稼働状況にもよりますが、現物を頂いて翌日にはお渡しすることも可能です。

③膜厚計・マイクロスコープによる精度・品質保証


当社は、蛍光X線膜厚計やキーエンスのデジタルマイクロスコープを保有しております。したがって、「精密部品のため、指定のめっき厚・合金比率を遵守しているか検査してほしい」というご要望にも、問題無く対応可能です。

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