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光沢・梨地・艶消しアルマイトの違いと処理工程

アルマイト(陽極酸化処理)は、アルミニウムの表面に酸化被膜を形成し、耐食性や耐摩耗性を向上させる表面処理です。しかし、アルマイトの魅力は機能面だけではありません。前処理の工夫によって、製品の見た目や質感を大きく変えることができます。


本記事では、代表的なアルマイトの仕上がりである「光沢アルマイト」「梨地アルマイト」「艶消しアルマイト」の3種類の違いと、その仕上がりを左右する処理工程についてプロの目線で解説します。

アルマイトの代表的な3つの種類(光沢・梨地・艶消し)

まずは、それぞれのアルマイトがどのような見た目・特徴を持っているのかをご紹介します。

光沢アルマイト

光沢アルマイトとは、アルミ本来の金属光沢をさらに引き出すべく鏡面のようにピカピカに仕上げる表面処理です。

美観性が非常に高く、自動車部品や家電の外装、化粧品ケースなど、美観が重視される製品に多く用いられます。

梨地アルマイト

梨地アルマイトとは、表面に微細な凹凸(梨の皮のようなザラザラとした質感)を物理的・化学的につくり、その上からアルマイト処理を施す表面処理です。

光の乱反射により、しっとりとした高級感のあるマットな仕上がりになります。カメラのボディやオーディオ機器などに人気があります。

艶消しアルマイト

艶消しアルマイトとは、梨地アルマイトと似ていますが、こちらは化学的なエッチング処理を長めに行うことで、アルミ表面の光沢を消し去る処理です。

落ち着いたマットな風合いになるだけでなく、光学機器の内部パーツなど、光の反射を極力抑えたい機能的な部品にも採用されます。

仕上がりを左右するアルマイトの種類別の工程と違い

アルマイトの仕上がりは、アルマイト処理そのものよりも「前処理(アルマイトをかける前の工程)」によって決まります。単に汚れを落とす「脱脂」だけでは、素材によっては表面にムラが出てしまい、美しい仕上がりになりません。

ここでは、種類ごとの具体的な工程の違いを解説します。

光沢アルマイトの工程

光沢アルマイトでは脱脂、化学研磨、アルマイトという工程になります。
上記の工程の中の「化学研磨」が光沢を出すためのポイントで、化学的な溶解作用を利用してアルミ表面の微細な凹凸を平滑にすることで、強い光沢を生み出します。

※アルミの化学研磨の仕組みやメリットについては、下記の別コラムで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

▶︎アルミの美観を引き出す「化学研磨」とは?

梨地アルマイトの工程

梨地アルマイトではショットブラスト、脱脂、エッチング、アルマイトという工程になります。梨地の場合は、最初に「ショットブラスト(細かい粒子を吹き付ける物理処理)」を行い、表面に均一な凹凸をつくります。その後、脱脂を行い、表面を薄く溶かす「エッチング」を経てアルマイト処理を行います。物理処理と化学処理を組み合わせることで、独特の高級感ある質感が生まれます。

艶消しアルマイトの工程

艶消しアルマイトでは脱脂、長時間エッチング、アルマイトという工程になります。艶消しアルマイトのポイントは、エッチングの「時間」です。通常、エッチングは15〜20秒程度ですが、艶消しの場合は1〜2分ほどと長めに時間をかけます。これにより表面がしっかりと荒らされ、光沢が完全に消えます。

【公差が厳しい製品の対応】

エッチングはアルミの表面をわずかに溶かす処理のため、寸法変化が生じます。そのため、寸法公差が非常に厳しい精密部品などの場合は、例外的にエッチングを行わずにアルマイト処理を施すケースもまれにあります。

製品の用途に合わせて最適な工程をご提案いたします。方、化学研磨は「液体(薬品)に触れている部分すべて」に作用するため、入り組んだ複雑な形状の部品や、筒状の製品の内面であってもムラなく均一に光沢を出すことができます。

アルマイト処理(+塗装)なら当社にお任せください!

①最大1,800mmサイズまでのアルミ鋳物・純アルミ・アルミ合金に対応!

当社は、A1100のような純アルミやA5052、A5056に加え、ダイカスト・砂型鋳造品といったアルミ鋳物へのアルマイト処理も得意としております。前処理工程を工夫することにより、シリコン含有量が多くアルマイトが付きにくいADC12にも問題無く対応可能です。

対応可能な製品寸法は「1800mm × 700mm」で、重量は20kgまで対応可能です。

②見積・納期即日回答!大阪府内最速納期の自信あり!

長年にわたり多数の大手企業様にご支持いただいている理由は、当社の対応スピードにあります。お問い合わせいただきましたら、見積・納期を、原則、即日回答いたします。数量や稼働状況にもよりますが、現物を頂いて翌日にはお渡しすることも可能です。

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膜厚計・マイクロスコープによる精度・品質保証|大阪めっき・アルマイトナビ

当社は、蛍光X線膜厚計やキーエンスのデジタルマイクロスコープを保有しております。したがって、「精密部品のため、指定のめっき厚・合金比率を遵守しているか検査してほしい」というご要望にも、問題無く対応可能です。

投稿者プロフィール

旭鍍金工業所 小林
旭鍍金工業所 小林株式会社旭鍍金工業所 代表取締役
株式会社旭鍍金工業所は八尾市に工場を構え、メッキやアルマイトなどの各種表面処理を承っております。昭和22年の創業以来、各種表面処理にこだわり技術向上に努めてまいりました。
業務内容はニッケルめっき、装飾クロムめっき、3価クロムめっき、スズコバルトめっき、無電解ニッケルメッキ、硬質クロム、電着塗装、アルマイト、化成処理(サーテック650)、スズめっき、亜鉛めっき、3価ユニクロ、クロメートなど、表面処理全般にわたり、様々なニーズにお応えいたします。
スタッフ一同、皆様からのお問い合わせをお待ち申し上げております。