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フラッシュめっき・フラッシュクロムめっきとは?

フラッシュクロムめっきと硬質クロムめっきの違い|大阪めっき・アルマイトナビ

今回は、フラッシュめっきとフラッシュクロムめっきについて、表面処理のプロが解説します。

フラッシュめっき・フラッシュクロムめっきとは?

「フラッシュめっき」は、非常に薄い金属皮膜を短時間で形成するめっき技術の総称です。

多くの場合、クロムめっきを短時間で行う「フラッシュクロムめっき」と同義で使用されます。特徴として、通常のクロムめっきが10~30μm程度(場合によっては100μm前後の厚膜にすることも)なのに対し、膜厚が1~3μmと非常に薄く、短時間でめっきが完了します。

主に、
①意匠性向上を目的とする装飾クロムめっき
②薄い硬質クロムめっき

という2つを指します。

装飾クロムめっき

装飾クロムめっきは、ニッケルめっきを下地とし、その上に薄膜のクロムめっきを形成することからニッケルクロムめっきとも呼ばれます。美観性・意匠性の向上が目的で、光沢のある美しい外観を付与することができ、自動車の外観部品や家具・建材、日用雑貨、トイレタリー、嗜好品などが主な用途です。耐食性・耐摩耗性は、硬質クロムめっきに劣ります。

薄い硬質クロムめっき

短時間で行う硬質クロムめっきのことです。耐摩耗性や耐食性を部分的に向上させることや寸法調整などが目的で、バリ取りや研磨工程の簡略化、リードタイムの短縮などのメリットがあります。

硬質クロムめっきは、電気めっきの中で最も硬度・耐摩耗性を引き上げられる表面処理技術ですが、被膜のつきまわりが悪く、また厚膜にすると、膜厚のバラツキやバリ取りなどが必要になるほか、エッジ部にコゲやコブが生じたり、内コーナーに充分につかなかったりします。硬質クロムめっきは、このような膜厚のトラブルやリードタイムの問題がありますので、「そこまでの耐摩耗性はいらない」「とにかく早くほしい」という場合は、薄膜の硬質クロムめっきがオススメです。

当社のクロムめっき

当サイトを運営する株式会社旭鍍金工業所(大阪・八尾)は、フラッシュクロムめっき・ニッケルクロムめっき・硬質クロムめっきをはじめとする表面処理を行っております。シャフト・ロールなどの摺動性・耐摩耗性向上や、外観部品・雑貨・建材の美観性向上などお客様のご要望に合わせた表面処理をご提案させていただきます。

各クロムめっきの対応可能サイズは以下の通りです。
・ニッケルクロムめっき:最大1,450mm
・ニッケル3価クロムめっき:最大1,150mm
・硬質クロムめっき:最大2,000mm
・三価クロムめっき:最大1,150mm

単品・小ロットから月産数万~200万個の量産まで請け負っており、大阪府内最速クラスの短納期で対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

クロムめっきの事例

半円筒カバーへの硬質クロムめっき|大阪めっき・アルマイトナビ
半円筒カバー

半円筒形状の装置カバーに硬質クロムめっきを施しました。

美観性向上のため、乾燥後にバフ研磨を社内で行っております。ご要望に応じて、要求精度を出すために、協力企業様と連携してめっき前後の機械研磨を行うことも可能です。

長尺ロール部品への硬質クロムめっき|大阪めっき・アルマイトナビ
長尺ロール部品

長尺ロール部品の耐摩耗性向上のため、硬質クロムめっきを施しました。美観性向上のため、めっき・乾燥後に、円筒研磨を行っております。

農業機械部品への硬質クロムめっき|大阪めっき・アルマイトナビ
農業機械部品

こちらは農業機械に使用される部品で、耐摩耗性・耐食性向上のため硬質クロムめっきを施しました。めっき前に、表面の状態を整えるためにバフ研磨を行っております。

大阪めっきアルマイトナビ|株式会社旭鍍金工業所